単なる自分のための備忘録ですのであしからず(w
古典漢語関係
・王力『漢語史稿』(上・中・下)科学出版社、1958年版。
古典的名著。最近重版されて1冊本も出たが、古本屋ででていたので古いバージョンをあえて買った(w
・黄懐信『小爾雅匯校集釈』三秦出版社、2003年。
これでおおよそ唐以前の古辞書類のあらかたは揃ったかな。
・蘇傑『《三国志》異文研究』斉魯書社、2006年。
パラパラ見ただけだが、一つ一つは小さい事柄の指摘ながらなかなか面白い。古漢語の世界では常識的に知られていることも具体事例が『三国志』にあるので親近感も湧いたり。
・周俊『魏晋南北朝志怪小説語彙研究』巴蜀書社、2006年。
このジャンルの研究は蓄積がかなりあるが、これもその一つか。「周旋」(うろうろする)が、三国時代に「往来」(行き来する・つきあう)の意にも使われた事例がたまたま目に入り、へぇ~。「周旋人」が友達の意味で使われている事例もある。
・王啓濤『中古及近代法制文書語言研究-以敦煌文書為中心』巴蜀書社、2003年。
著者はトルファン敦煌文書の漢語研究者。目を通した限りでは、それほど敦煌文書をメインの材料には使っていない。トルファン文書や唐律疏議やその他の史書も使っている。従来の研究を逐一参照しているので非常によいが、索引がないのが残念。
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テーマ:中国語 - ジャンル:学問・文化・芸術