古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

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漢文訓読の疑問・1

中国の古典籍(漢文)を読むとき、自分はまず訓読してから意味をとろうとする。でも、その訓読(書き下し・読み下し)は、おおよそ平安末期頃の古典文法にのっとっていて、またその後の訓読の歴史によって様々に変化してきたりしたので、漢文の訓読での古典文法は難しい。
高校時代、古典はなんとなく習ってただけだしなぁ・・・。

たとえば、韓愈の伯楽の話に出てくる以下の文。

「其真無馬邪」

これだけ訓読しなさいといきなり宿題に出されたら、どう読もう。
1.「其れ真(まこと)に馬 無きや」
2.「其れ真(まこと)に馬 無しや」
3.「其れ真(まこと)に馬 無きか」
4.「其れ真(まこと)に馬 無しか」
5.「其れ真(まこと)に馬 無からんや」
6.「其れ真(まこと)に馬 無からんか」

これは、この文を「単純な疑問」か「感歎」か「反語」かにとるかでも分かれる。また上の選択肢の中には、古典文法の接続からして不適当なものも含んでいる。

「邪」とか「耶」「乎」とかの句末の助字(虚詞)を、訓読するときに、「か」「や」でよむ、というのは、ほとんどの参考書や漢和辞典に載っている。でも、どんな時に「か」と読むのか、どんな時に「や」と読むのか、そしてその上に接続するのは連体形なのか終止形なのか。。。

「反語」の時は「や」と読むのだが、「疑問」の時は「か」「や」と読む、と説明してある本が多い。「疑問」の時の句末の「乎」「邪」「耶」などは、「か」でも「や」でもどっちでもいいということなのか??はてまた何か決まりがあるのか。

実は決まりがある(ような)のだが、、、
あとでこの記事に追記します!

みなさん、お手元にある漢和辞典や漢文参考書でその違いが明記されたものがあったら、ぜひコメントでお教えください(笑)。

<速報 2007.02.25>

築島裕(編)『訓點語彙集成』全八巻別巻一、汲古書院、2006年2月~

どえらい本が出ます。すごい・・・。
ビラを入手しましたので、後日ご報告します。欲しいけど、当然私個人では買えない値段であります↓
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テーマ:漢籍翻訳 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

いつもながら鋭いご指摘ですねぇ。直感的に、自分なら2か6かな、と思いましたが、どうしてそれを選ぶのか理由は自分でも分かりません(笑)。正解の追記楽しみにしています。ところで、例文中の「其」ですが、訓読では「それ」と指示代名詞のように訓読しますが、中国の古代漢語の解説などでは、疑問の語気を表す副詞とする場合が多いのではないでしょうか。

  • 2007/02/26(月) 14:15:18 |
  • URL |
  • 通りすがり #-
  • [ 編集]

そうですね

通りすがりさんへ
コメントありがとうございます。超多忙で、ほとんど毎日締め切りがある状態なので、いつ追記できるやらですが、今週末にはなんとか・・・(汗)
「其」についてはご指摘の通りの印象を私も受けます。個人的には発語の辞のような感じで、「いったい(~なのだろうか?)」「まったく(~なんだよね)」とか、そんな語意があるんじゃないかなと思っています。
また、日本の漢和辞典などで、疑問・反語で読みが違う助字があるのですが、中国の解説や虚詞詞典を見ると疑問しかない語もあるんですよね。。。

  • 2007/02/26(月) 18:31:36 |
  • URL |
  • 古中 #FvLIUmYM
  • [ 編集]

築島裕先生といえば

 私は、古辞書影印版の担当者として知りました。

 そして、手元にあった「新潮国語辞典」(古語も入った方)の編者でもあったことを後に知りました。

 この国語辞典の用例が、棒引きではなく、実字であれば、1冊本では、「小学館国語大辞典」に次ぎ、重視していただろうと思います。

こんばんは。

こんばんは。
こちらではご無沙汰をしております。
申し訳ありません。
この度、ブログを引っ越しましたのでご連絡いたします。
これからも末永いお付き合いを宜しくお願いいたします。

  • 2007/03/07(水) 23:49:46 |
  • URL |
  • 司徒 #mQop/nM.
  • [ 編集]

漢文訓読入門

古田島洋介・湯城吉信『漢文訓読入門』(明治書院、2011年、1500円)は訓読法について結構詳しく書かれていますよ。

  • 2011/07/28(木) 22:35:25 |
  • URL |
  • ちゃんちゃん #-
  • [ 編集]

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