古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

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「失禁」の意味って? 日本オリジナル語?

なぜだかよく分からないのですが、
現時点で、fc2ブログの「学問一般 ランキング」で現在1位をとっています。
えーと、なんかあったんでしょうか・・・(w     本当にありがとうございます。

ただ、仕事が忙しくてしゃれになってないので、更新できません↓ そのうちドーンと下がるでしょう。でも、いちおう「1位記念」に、書きかけのものを思い切って出してしまいます。ま、これで書きかけのネタはなくなるんで^^  あとはどうなることやらです。


漢字についてあれこれ面白い話題がのっている大修館のサイトを見ていた。

トップページは下記から。
大修館HP別館「燕館」別館漢字文化資料館
http://www.taishukan.co.jp/kanji/

その「漢字Q&Aコーナー」を1番から順に読んでいって、なるほどなぁと思ったり、なかなか難しいよね~と共感したり。。。で、55番目に次のような読者からの問いがあった。

Q0055 『大漢和辞典』には「失禁」ということばが載っていませんが、現代中国語にはあります。日本あるいは中国で出来た近代語なのでしょうか?
http://www.taishukan.co.jp/kanji/qa02.html#Q0055

ふむふむ・・・「失禁」かぁ^^

漢和辞典編集部の返答の詳細は上記URLをご覧ください。簡単に紹介すると以下のようなもの。
1.「失禁」は『大漢和辞典』には収録されていない熟語。
2.小学館『日本国語大辞典』(第2版)では1566年ごろの事例が出ている
   (日本の戦国時期に「失禁」が確認できる)。
3.『漢語大詞典』(中国の古典漢語辞典)の「失禁」項目には、日本語と同じ意味が記載されている
  が、事例は1984年のもの。

したがって、「現時点では、「失禁」の元祖は日本、といえそう」とのこと。

また、「失禁」を漢文訓読調で読むと「禁を失う」だが、漢和辞典の「禁」には、「失禁」の時の意味に該当する意味が出ていない。でも、意味はなんとなく分かるから、「失禁」の発明者おそるべし! というようなコメントも付されていました。


ふむふむ、、、日本で作られた語かぁ、と思いはしたものの、一番最後の「禁を失う」の「禁」に(おそらくは尿とか?)そういう意味がないから云々、のところでひっかかった(w

「失禁」という字を見て、自分はなんとなく「我慢していたこと、我慢すべきものを、そうできなくなった」意味だと思ったから。確かに大修館の漢和辞典編集部の方の回答にあるように「なんとなく意味がわか」るけどうまく言えませんね(笑)。「禁じることを失った」のだと感じたわけです。なので、必ずしも日本起源の漢語ではなく、中国起源であってもおかしくないなぁと思って、少し調べてみました。というか、『四庫全書』データベースで検索をかけてみました^^

「失禁」
1.「治小便失禁方 以水三升、煮上
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テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

『医心方』

 この本が漢籍を引くことから国字説が揺らぐ字に「鯰」があります。

  • 2007/02/15(木) 18:19:58 |
  • URL |
  • jitenfeti #vk7Sntis
  • [ 編集]

といいますと

『医心方』がひく中国古典籍のなかに「鯰」という字があるために、「鯰」は国字ではないとする意見がある、という意味でしょうか。

  • 2007/02/15(木) 21:53:25 |
  • URL |
  • 古中 #FvLIUmYM
  • [ 編集]

 実は、『医心方』が、漢籍『食経』を引くことは、私のホームページにも書いていません。

 ブログには、入れたかと思います。

 ホームページでは、リンクを入れた「和製漢字の小辞典」のように、『倭名抄』が『食経』を引くことだけしか書いていません。

 これを典拠に『学研新漢和大字典』に改訂意見を出し、採用されました。

 『漢字源』でも採用していただけるよう再度意見を出しています。

 『医心方』は、「土の下に米」も『食経』から引いています。この字は、『朝鮮本龍龕手鑑』にも出ています。

 ただ、『食経』は、逸書ですので、ひとつの根拠では弱いかもしれません。

 「鯰」は、日本の書籍二つに残っていたのが、幸運といえます。

 それでも、日中の漢字研究者のほとんどが、和製漢字と思い込み、それが清の時代に中国に渡ったと思っているのですから、国字ではないと説得するのは、簡単ではありません。

 漢和辞典の編集部ばかりでなく、漢字の試験を行っている某団体も国字に関しては、非常に能力が低く、同団体が国字としている文字に多くの漢字が含まれることを典拠をつけて指摘できるほどです。 

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