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古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

上海購書記録1

上海で買った本を少しご紹介。

手荷物+スーツケースに入れてきたものの2/3くらいです。あとは全部郵便局から送りました。そっちの方がはるかに冊数が多いです。

2006-2007上海購入書1

いまになって『四庫全書總目提要補正』なんぞを買っているあたり、微妙なんですけど^^; しかもおそらく『四庫全書総目』として新本があちこちに売られていたのに、違う本だと思って、古本屋で購入。はたして最近出ているものと同じなのだろうか・・・。
劉永華『中国古代戎服服飾』はたしか日本語訳が出ていましたよね。日本版より当然安いので即買い。55元でございました。
『六朝疆域与政区研究』はちょっと研究的になかなかいい本かと思われます。じっくりと読まないと分かりませんが、六朝の長江以南の置県の状況を逐一検討し、巻末には地図でも図示しています。

2006-2007上海購入書2

左側の10冊は、『中国文明伝真』の箱入りセットです。定価、1冊50元でセットで500元ですが、安売りしていたので思わず購入。さすがに500元では手が出なかったのですが、200元でした。以前から欲しかったので、いい買い物かと。

ちなみに日本版はこちら(『図説 中国文明史』(全10巻)←創元社のHP)を参照。1冊3000~3500円とのことで、ほぼ200元程度ですね(笑)。

また『釈名』も以前からいいテキストを探していて、スタンダードなテキストでは王先謙の『釈名疏証補』(上海古籍出版社、1984年)かと思うんですが、ず~っと古本屋でも探していてもなかなか出なかった代物。。。パッと見ですが、王先謙らの研究をしっかり受け継いでいる様子なので、この本が出て買えてよかった。『漢代の文物』にも頻りに引用されている、古代の辞書です。これは日本にいるときから、ぜひとも入手したかった本。『龍龕手鏡』(遼代に編纂された仏典の異体字を掲載している、いわば異体字字典)もしかり。

でも、右側の2冊は絶対、前に行った時に買ったような・・・。


さて、1ヵ月後にわんさか買ったものが届くでしょう。でも今回は相当買うのを我慢しました。近年は中国の本は高くなり、また雨後の筍のように本がたくさん出版されます。内容はピンからキリまでなんですが、なかなか専門でないと良書かどうか判断できないのがひとつ。あとは、軍資金の問題かな。
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テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

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