初めの講義では、毎年、この講義でなにをするか、この講義はどうすれば単位が取れるか、というガイダンスとともに、自己紹介をして、学生には出席票を配り、「なぜこの授業をとろうと思ったのか?」を書かせています。
今年度は、4?5?年目になるのですが、
「●●先生の授業は面白いと聞いたので」とか
「●●先生の他の講義をとって、面白いと思ったから」とか
書いてくる学生が何人かいて、正直うれしいです。
面白い講義はそんなにしてないと思っているのですが、まぁ、一部の学生は面白く思ってくれているようで、ありがたいです。
もちろん、
「たまたま空いていて、シラバスを見たら面白そうだから」とか
「学芸員の資格をとろうとしているので」とか
ある意味、まっとうなコメントをしてくる学生もいます。
僕が大学生の時は、空いているコマには絶対なにかで埋めようなんていう気持ちにはなりませんでしたが、昨今の学生はいいのか悪いのか分かりませんが、講義と講義の間が空いていると、なにか講義をとってコマを埋めようとするようです。
今年は、午前中、高校に行ってから、大学に行くスケジュールなので、初日も高校から大学へと行きました。そうしたら、今までは、お子さまに見えていた大学生が、大人びて見えるから不思議です(笑)。
この大学では2コマ担当しているのですが、1つは東洋史の概説で、もう一つは文化史です。東洋史の概説はわりと真面目に、つまりはあまり面白くなくやっているのですが、文化史は先行研究のおいしいところどりで、若干学生のウケを狙ってます。自分も話していて楽しいので、学生も気楽に受けられるようです。
昨年度は、最終日に講義なのに「飲み会」をしました。80名ほどの受講生のうち、4名が参加してくれました。今年度の学生にその話をしたら、
「●●先生と飲み会したい。飲んで、飲んだくれたい」
とコメントしてきた学生がいて、面白かったです。
学生の名前もほとんど覚えられないのですが、毎回の出席票の裏に書かれたコメントを次回の初めに紹介して、コミュニケーションをはかっています。教授者の私からすれば、1対80ですが、学生からすれば、1対1なわけで、個別の指導やコミュニケーションがとれないのがイヤなので、そんなことをしています。
それはそうと、この歳になってなんですが、中国語の教員免許でもとろうかと思って、大学時代にとった「中国語」や「中国文学史」「中国文学演習」「中国哲学史」「中国哲学演習」が取得単位として認定されるのか、出身大学に問い合わせたところ、「そもそも史学科の課程では地歴科の免許状しかとれないので、中国語の単位修得認定はできない」と言われてしまいました。あげくには「地歴の単位修得証明書を持って、教育委員会に相談してみてください」と。。。地歴の教員免許には、中国語や中国文学・中国哲学なんてまったく関係ないから認定されるはすがないのに。。。
あんなに中国語や漢文やりまくったのになぁ・・・。
2年で「、」も「。」もついてない白文読まされたのは、今となってはいい思い出。ありがたき財産です。
認定されないなんて、なんか悔しいなぁ。
あ、そういえば、出講先の大学に、同じく非常勤で来ている先生の中に、自分が大学時代に習った先生がいました。バルカン半島史の専門家なんですけどね(うっかりするとこの一言で特定できてしまう//笑)。同じ時間に講義するから、今度、講義前に教室の外で待ちぶせして声をかけてみよう。絶対に覚えてないだろうけど。
やっぱり、学生からすると1対1だからな。こっちは覚えているものだ。
卒業した学生も、いつかどこかで、僕のことを思い出してくれたらいいなぁ。
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テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術