古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

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いや~、辞書ってホントにいいですね

古代中国を標榜していながら、懲りずに「日本語」の辞典の話を・・・。

それというのも、ここ1か月、国語辞典の語釈を書いていたのです。その数、約1300語。今まで、漢和辞典は数冊部分執筆したことはあったけれど、中学生向けの「国語辞典」は初めてでした。むずかしい語を平易に中学生にも分かりやすい文で簡潔に説明するのは、ちょっと慣れが必要でしたが、慣れるとだいたい語釈をつける語に、自分でオリジナルの語釈をつけ、あとはその出版社の小学生向けの辞書と高校生向けの辞書の語釈を参考にし、それらにのっていなければ、ネットで『大辞林』とか『日本国語大辞典』を参考にしました。

ネットの国語辞書で一番いいところは、ずばり、
・Yahoo!辞書
http://dic.yahoo.co.jp/

のなかの、「辞書検索」です。

なぜかと言えば、国語辞典の『大辞林』もしくは『大辞泉』はもちろんのこと、『類語実用辞典』『プログレッシブ英和中辞典』『プログレッシブ和英中辞典』『日本大百科全書』『フレッシュアイペディア(Feペディア)』(←実はここがなかなか詳しくていい説明がのってる)で横断検索ができるだけではなく、な、なんと、

『日本国語大辞典』
『国史大辞典』
『情報・知識 imidas』


の冒頭も表示されるのだ(全文は「ジャパンナレッジ」http://yw.jkn21.com/top/corpdisplayで、Yahoo!IDとともに課金制で見られる)。今回の仕事で、1か月1575円のJKパーソナルというセレクト版を使いました。非常にいいです。ふつうは、辞書を書くなんていう人はいないと思うので、わざわざ利用する必要もないかもしれないけど、1日210円のお試し版はいいかもしれません。

『日本大百科全書』
『日本国語大辞典』
『国史大辞典』
『字通』
『現代用語の基礎知識』の他に、

「平凡社東洋文庫」692冊分、
「小学館 新編日本古典文学全集」全88作品


の全文検索までできるのです。ちょっと詳しく調べたい。図書館まで行く時間が・・・、なんていう人は1日210円なら安いんじゃないんでしょうか。

でもって、『日本国語大辞典』は、漢和辞典でいえば諸橋『大漢和辞典』のようなもので、説明が簡潔で少々味気ない。用例も古いもの(初出)を挙げようとしているので、もちろんそういう意味では大変使える辞書だが、今回の作業は、中学生向けに熟語を説明し、例文もつける、というもの。

語釈は慣れると意外にオリジナルでもつけられるし、他の辞書など参考すべきものがあるが、用例となるとなかなかない。上記の『大辞林』はかなりいい例文が出ているのだが、それをパクるわけにはいかない。しかも、Googleで検索すると、あまり適当な例がヒットしなかった。

そこで使えた(参考にできた)のが、以下の辞典だ!

てにをは辞典小内 一 編
『てにをは辞典』
三省堂、2010年。





この辞典、かなり画期的かもしれない。おもな動詞・名詞・副詞にどんな「てにをは」がついて、どんな語が接続するか、大量に事例が載っている。

たとえば、冒頭の「愛」

▲が              (「愛が~」という形で接続する)
あふれ出る。生まれる。輝き渡る。涸れる。消える。さめる。成就する。光り輝く。深まる。芽生える。燃え上がる。よみがえる。湧く。心に満ちる。宙に迷う。胸を射る。目にあふれる。
▲を
あきらめる。味わう。争う。いだく。受け入れる。失う。歌いあげる。打ち明ける。・・・湛(たた)えた目。
▲に
生きる。打たれる。おぼれる。飢(かつ)える。渇く。気づく。応える。国境はない。・・・満ちた結婚生活。好意が~変わる。
▲の
営み。架け橋。兆し。儀式。絆。結晶。仕草。象徴。光。鞭。証しを求める。思い出に満ちた部屋。限りを尽くす。賛歌を奏でる。勝利を称える。ために死ぬ。名に値しない。破局に絶望する。炎を燃やす。目を注ぐ。言葉を(書き連ねる・聞く)。甘い~(思いに胸をわななかせる・ささやき)。
▼          (「~愛」という形に上に接続する)
偽りの。うわついた。永遠の。穏やかな。親の。家庭的な。神への。・・・ロマンティックな。永遠に変わらぬ。

といった具合に、言葉のオンパレード、いい意味で洪水なのだ。

書店でぜひとも手にとって見ていただきたい。

見本ページもあります。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/tenioha/subPage2.html

・三省堂の「てにをは辞典」解説サイト
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/tenioha/

用例の宝庫で、これらからインスピレーションを得て、今回の語釈の用例を作りました。この類の本は寡聞にして知らなかったのですが、日本語を学習する人にとってすごいいい辞典になるに違いありません。また、日ごろ、日本語を書いたり読んだりしていて、「え?こういう接続の仕方ってあり?」と思ったときに、これは本当に訳に立つと思います。

この辞書は、ハッキリ言って、買いです。(辞書マニアのひとにとっては

さぁて、今日からは頭を切りかえて、中国語論文の翻訳だ!  (え?今頃ですか・・・)
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