fc2ブログ

古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

消えたオゴタイ=ハン国

今年度はわけあって、高校で「世界史B」を教えている。

実は、世界史を教えるのは5年ぶり…。5年前は「世界史A」を教えていたので、「世界史B」となると、12年ぶりくらいです。10年一昔とはよく言いますが、教科書もまた少しずつですが、変わってきています。使っている教科書は、もちろん天下の山川出版社のものです。

先日、モンゴルのところを教えていたのですが、予習段階で教科書に「オゴタイ=ハン国」が出ていないことに気付きました。チャガタイ=ハン国、イル=ハン国、キプチャク=ハン国は、ちゃんと太字になっているのにもかかわらず。

おかしいなぁと思い、資料集を見てみると、

「オゴタイ=ハン国は、近年の研究から存在が疑問視されている」と出ていました。

初耳です(笑)。時代が違うから知らないということもあるのでしょうが、オゴタイ=ハン国の研究ってそんなにされていないような気がするのですが。まぁ、山川の世界史に出ていないということは、信憑性高そうです。

他にも、自分が習った時、あるいは10数年前教えた時と違っているところがいくつかあります。

たとえば、「テニスコートの誓い」

高校生のころは、なんだその誓いって、と思ったものでした。さすがに、そう思う人が多かったのか、今の教科書では、

「球戯場(テニスコート)の誓い」

となっていました。

あと、自分が習った時にはなかった語句が太字になっていて、初めて見る語句も少しあります。気付いた時に、ここに追記していきたいと思います。

<追記・2010/11/25>

昨日、この記事の話題を仕事仲間と話していたときに、衝撃の事実(?)が発覚。
「テニスコートの誓い」って野外ではなくて、室内で行われたんだそうです。
知ってましたか?私は知りませんでした。。。まだまだ勉強が足りません。精進せねば。
スポンサーサイト





テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ancientchina.blog74.fc2.com/tb.php/378-d340da2a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)