南北線六本木一丁目3番出口から出てくると、、、あれ、どっち?
ネットの地図をデジカメでとったものをちらほら見ながら、東に坂を登っていくと、泉屋博古館があった。そこもスルーしおわった十字路を左折。
すると右手には、歴史を感じさせるホテルオークラ(なんとか館)があり、その道沿いにあるのが、「大倉集古館」でした。そのときになってようやく、「ホテルオークラ」=「大倉集古館」、、、あぁ、なるほどそうだったのかーと気付いたありさま(笑
まず入ってからチケットを買い、すぐさま「図録はないのですか?」と聞いた。
私はいつも中国古代関連の展覧会を見るときは、必ず図録を先に買う。なにかメモやら裏からの姿から銘文はほとんど図録には載らないし、自分がみた感想などもつけておきたいからだ。
ところが、
「あ~、もうさきほど売り切れて、なくなってしまったのですよ・・・」との悲しいお知らせが。。。
まぁ、いいやと思って1階を参観し終わり、二階に来て見入っていたら、受付のお姉さんが「あ、2部ほどありましたが、取り置きしておきますか?」というので「あ、いま買います!!」と再度一階へ戻り、本当に無事にゲット。。。
古本屋かヤフオクかでいつでるか出ないか分からない代物だから。
特に個人コレクションものの図録はあまり部数を刷らないような気がする。

受付女史に「いやー助かりました、ありがとうございますっ」 と言ったら、「とんでもございません」とのお返事。やはりホテルオークラな口調なんでしょうか。でも久しぶりに美しい日本語が聞けて嬉しかったです。若い人だっただけに。
補記 2006.12.11
上記の「とんでもございません」は誤用だとのご指摘を、しのぶんさんからいただきました。ご指摘ありがとうございます。詳細はコメント欄をご参照ください。
補記終わり
展示については、まずまずよかった。普段見られない類型のものがあったり、さすがは個人コレクション、という感じでした。ベトナム地域あたりの明器などは初めてみることができ、驚きました。とってのついた竈明器は見たことがありましたが、あの把っ手が「龍首」だとは知りませんでした。そのほかも勉強になる点、自分の知らなかった点がいくつもありました。もちろん個人コレクションゆえに「これはちょっとこの時代じゃないだろう」というのは何点かはありましたが、私は考古の専門ではないので、ただの印象です。
※ただ、日本にある著名な博物館・美術館でも中国古代の展示品・収蔵品の中に贋作があることは、中国考古をやっている人にとっては常識とのことです。
いくつかのブログでこの展覧会に関してはすでに紹介文が書かれており、少し時間がないので、詳しいレポートは書きませんが、このコレクションは茂木計一郎氏の個人コレクションのようですね。そうじてまとまっていてよい展覧会だったと思う。
展示の順路も分かりやすかったし、分野別に出していたし、照明とその反射板もきちんと入れてあって、いちおう見やすくしようという意図も感じられた。
願わくば、2階に置いてあった四川画像磚の説明の冊子を販売してくれればいいのに、と思った。四川の画像磚石を宇都宮清吉先生のあの「僮約」の名訳とコラボして、いい味出しているのはすごくよかった。(パラパラ見ただけで誤植1箇所見つけましたけど^^; ま、ご愛敬でしょう)
展示自体も、おそらくはもう1年も各地を回覧しているので、修整がはいり、「セミを焼いているのです」とか大きく表示も出てたし、いい方だったかと思う。
午後から人と会わなければいかなかったから、一時間半ほどで退却・・・。もう少し見ていきたかったなぁ。
最後に図録の目録をあげておきます。

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