古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

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円満字二郎『漢和辞典に訊け!』 を読んだ

漢和辞典に訊け! (ちくま新書)




円満字 二郎
『漢和辞典に訊け!』
筑摩書房 (ちくま新書)、2008年。

第1章:とりあえず漢和辞典を使ってみよう
第2章:漢和辞典で漢字の音読みを調べる
第3章:漢和辞典で漢字の形について知る
第4章:漢和辞典で漢字の成り立ちを理解する
第5章:漢和辞典をつかいこなす

「外郎」の「外」は「ウイ」と読む唐音だが、「唐音」って何?
「龍」と「竜」はどちらが正しい?
「政」の「正」は四画か五画か?
「東」は木に日が昇るところか?
「輝」の部首は「光」ではない?
「鉄道」という熟語が載っていないのはなぜ?
そして同じ字でも辞典によって部首や画数が違うのはなぜ?

―漢和辞典はナゾだらけ。しかしその根拠を知れば、千年以上にわたる日本人の漢字受容の歴史が浮かび上がってくる。あなたも使いこなして漢字の世界へどっぷりとはまりませんか?好みの漢和辞典がみつかるガイドつき。



これ、かなりツボを押さえていて、文章も平易で超お薦めです。漢字・漢和辞典が好きな人なら絶対に気に入ると思います。個人的には、「部首」というのはどういうものか、これでハッキリ分かりましたし、漢字の筆写体と印刷字体の差についての言及も過不足なく例示されていて分かりやすく、知識の再確認ができました。
また『康熙字典』の弊害についていくつも事例を挙げて説明しているところがいいですね。いわゆる正字というのは実は非常に危ういところで成り立っているのだということに同意できた。
音読みの、呉音・漢音・唐音のそれぞれの特徴をズバリと面白い事例をあげて説明しているところも好感と親しみを覚えました。

出校途中と帰りの電車の中で、実質2時間くらいで一気に読めてしまいました。文章もこなれていて、読みやすいです。amazonのレビューで書かれていることにも納得ですね。

漢和辞典編集者出身というのも、私自身、漢和辞典のお手伝いで、辞典の校正もしましたし、熟語も書きましたし、付録も書いたことがあるので、親近感があり、同じような目線で漢和辞典や漢字を眺め、とらえているので、納得するところが多かったです。
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円満字二郎『漢和辞典に訊け!』ちくま新書

古代中国箚記様で紹介されていたので、ためしに手にとってみたら大変読みやすく、一気読みしました。 漢和辞典あるあるが満載で、読みながらなんだか(゚∀゚)ニヤニヤ。 あんどん「行灯」のれん「暖簾」というのは当て字でなく、音読みだったんですねえ。

  • 2010/03/06(土) 03:27:52 |
  • 青青日記

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