〔論 文〕
村井章介: 倭寇とはだれか――十四~十五世紀の朝鮮半島を中心に
谷口 洋: 賦に自序をつけること――両漢の交における「作者」のめざめ
田中靖彦: 澶淵の盟と曹操祭祀――真宗朝における「正統」の萌芽
田中智行 : 『金瓶梅』第三十九回の構成
澎 浩: 長崎貿易における信牌制度と清朝の対応
上田新也 : ベトナム黎鄭政権における徴税と村落
白井澄世: 五四期におけるドストエフスキー像について
高 彩雯: 都達夫「十三夜」論――台湾人画家と西湖伝説の物語
桜井由躬雄: ハノイ、ホアンキエムの微高地地表の形成
宮崎展昌: 『阿闍世王経』と『六度集経』第86経における「燃灯仏授記」の記述
〔内外東方学界消息118〕
高橋孝信: 国際研究集会「二言語による相互思想伝達ならびに文化交差による豊饒化
――インド中世のサンスクリット語文化とタミル語文化」
中嶋幹起: 国際人類学及び民族学会連合会第十六回大会 (The 16th Congress of IUAES)
〔座談會〕
學問の思い出――西田龍雄博士を囲んで
〔出席〕西田龍雄、庄垣内正弘(司会)、松澤 博、御牧克己、藪 司郎、吉田和彦、吉田 豊
〔追悼文〕
池田 温: 青木和夫先生追悼
大津 透: 追悼青木和夫先生
丸山裕美子: 青木和夫先生の思い出
三浦國雄: 本田済先生追悼
村井章介: つねに先陣を切って――田中健夫先生を悼む
編集後記(斎藤 明)
特に黒字の論文が興味深く感じられた。桜井論文はあまり史学の雑誌では見られない内容のもの。自分は地図についての論文を書いたことがあるので、桜井論文を読んでなかなかいい仕事をしているなぁとうらやましく読む(なんかえらそうですけれども)。
ちょっと驚いたのは、池田温先生による青木和夫先生追悼文。
文末に
「なお令息敦氏は宋代史研究者、大阪大勤務で婦人は台湾出身の李季樺女史。」
とあり、青木敦氏が青木和夫氏のご子息だと初めて知る(というか、不勉強ながら、青木和夫氏の存在をいままで知らなかった)。
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テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術