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古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

現代中国語の参考書

Why?にこたえるはじめての中国語の文法書Why?にこたえるはじめての中国語の文法書
相原 茂・石田 知子、同学社、1996年
中国語の発音
名詞・数詞・量詞
時間・年月日・お金
指示代詞と人称代詞
数のいろいろ
いろいろな形容詞と区別詞
形容詞述語文
動詞述語文
動詞述語文-“是”
存在の表現〔ほか〕



昔、専門学校で中国語を教えていたとき、秘かに種本にしていた本。基本的な発音や表現から文法事項まで、「なぜそう言うの?」というような素朴な疑問をみごとに解いて、練習問題までつけてあるので自習もできる。非常にすぐれた本。ここに出てきた文法事項で中国語準2級までいけるでしょう。

その他、次の2書を愛読していた時期がありました。いずれもすぐれて個性的でかつ平易な説明で中国語の構造・語順・意味合いを説明していて現代中国語を勉強している人はぜひとも座右に置いていて欲しいと思ってます。

やさしくくわしい中国語文法の基礎やさしくくわしい中国語文法の基礎
守屋 宏則(著)、東方書店、1995年。

第1章 文の構成素
第2章 品詞
第3章 フレーズ
第4章 文成分
第5章 文
第6章 中国語文法の要点



ピンインと文法事項の両方の索引があり、とても便利。辞書がわりにも使えたりする。「文法」を分かりたい人向けだが、初学者でも中国語がどういう言語なのかを理解することができるようになっている。

一歩すすんだ中国語文法一歩すすんだ中国語文法
荒川 清秀、大修館、2003年。

1章 中国語の動詞
2章 動詞とその文型
3章 動詞と結果補語
4章 移動動詞・方向補語
5章 動詞の「時」(テンス)と「すがた」(アスペクト)
6章 動作と時間
7章 文における主体的な要素—助動詞
8章 中国語における文の接続(複文)


これはちょっと本格的な感じがしますが、十分読めます。ポイントを絞った解説が非常に深くひとつの文法事項について理解することができるようになっています。網羅的でない分、ひとつのことに詳しい、といった感じです。

これらの三書があれば、そしてその内容を自分のものにできればまず間違いなく中国語をものにできると言っても過言ではないくらいすぐれた文法書なので、ぜひともみなさんご一読あれ。

さらに、個人的に超お薦めなのが次の本。というか、辞書。

中国語文法用例辞典―『現代漢語八百詞増訂本』日本語版中国語文法用例辞典
   ―『現代漢語八百詞増訂本』日本語版

呂 叔湘など、東方書店、2003年



これは現代中国語の虚詞を中心にその働きを多くの文例を出して解説したまさに名著!
長らく中国語版を持って使っていましたが、2003年に日本語版が出たときに即買いしました。
使った人にしかこの辞書のよさは分からないでしょう。一時期本当に愛読していました。
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テーマ:中国語 - ジャンル:学問・文化・芸術

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いつも伺う古中さまのブログで『現在中国語の参考書』という記事がありました。 私も年数だけなら長くやっているので、参考書ネタということ...

  • 2009/11/13(金) 22:35:57 |
  • 飄~Piao