後漢末から三国までの訳経僧など、陳寿『三国志』に出ていない人たちの伝記を集めているからだ。
後漢末・魏・呉の仏教僧たちの伝記が第1巻には登場している(ちなみに蜀には立伝者はいない)。
吉川忠夫先生は『後漢書』の訓読注を完成させてから梁・『高僧伝』の翻訳に乗り出したとは。
『高僧伝』は比較的優しい漢語で書かれているので、個人的には、『弘明集』とかやや難しいものの翻訳をしてほしいなぁという淡い期待があったが(といっても需要がないか^^;)。
![]() | 梁・慧皎『高僧伝』第1冊 吉川忠夫・船山徹、訳 岩波文庫、2009年8月) |
中国仏教史の基本資料『高僧伝』初の全和訳。後漢時代に伝来した仏教は六朝期に至って隆盛を極めた。梁の慧皎は、最初期四五〇年間の高僧およそ五〇〇人の事績を集成(本伝二五七人・付伝二〇○余人)。本冊には鳩摩羅什・法顕などを扱う訳経篇、及び訳者解説を収める。
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