頼るべきは、天下の国会図書館!日本で発行される(少なくとも流通にのる)書籍は納本制度により国会図書館に1冊は存在することになっている。
雑誌もまた同じような位置づけにあると思っていたが、読みたい論文が掲載されている雑誌がなんと国会図書館にない!
Webcatで調べてみたら、
http://webcat.nii.ac.jp/webcat.html
所蔵図書館が4つだけ・・・。なんということだ。
幸いにして東大東文研(東洋文化研究所)に所蔵があった。東文研に行ってコピーするしかなさそうである。昔は論文は歩いて集めろと言われたが、今になっても基本は同じということか。
東大東文研が長らく耐震工事やらアスベスト(?)やらで工事をしていたときは閲覧が限定されていたが、今はようやく工事が終わって一般にも公開されている。
大学院時代に東大東文研には何回か文献をコピーしに行ったことがあるが、非常に敷居が高いというか、図書室の係員が高飛車だった。まぁ、当時は「我が大学の所蔵の本を見せてやってやる」という意識があったのだろう(少なくともそういう雰囲気を私は感じた)。一般的に大学図書館が対外的に開かれていない時期だから仕方ないことだったとは思う。
というわけで久しぶりに東文研を利用するので、東文研のHP(下記)で利用案内を見てみたら、
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~library/
「学外の大学などの機関の教職員は身分証」を提示して利用
「学外の大学などの機関の学生は学生証」を提示して利用
「一般の方は事前に「閲覧申請書」を図書室宛てに送る」とある。。。
大学の非常勤講師にも「職員証」を発行してくれるところもある(昨年度お世話になったBR女子大はそうだった)が、今、3つの大学に行っているが、どこも「身分証」「職員証」なるものを発行していない。
かくて、大学非常勤講師も一般の人々と同列に扱われ、「閲覧申請書を申請してから数日後」に利用の可否が返答される仕組み・・・。
まぁ、今まで一般の人に公開されていなかったことを考えれば大きな進歩だが、大学非常勤講師というのは、時には学生よりも学習環境・研究環境が劣るのでした・・・。なんとも嘆かわしい。身分が実にあいまいだから仕方ないのか。。。
ちなみに探している雑誌は「東亜文史論叢」という雑誌です。
発行元の関係者の方々、せめて国会図書館に入れておくんなまし。。。学問研究のためでございます。
(あるいは国会図書館のOPACでひっかからないだけなのかなぁ・・・)
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テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術