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その中でも私が常日頃から使っている欠かせない工具書は次のふたつ。
まず、日頃からひくくせをつけている中型辞書は、品詞の分類、訓読法について書かれている『漢辞海』が絶対いい。従来は『新字源』が定番中の定番だったが、六朝時期の典籍を補い、品詞を明示し、訓読の仕方が書いてある点で、『漢辞海』をお薦めする。
![]() | 『全訳 漢辞海』 三省堂、2006年。 監修:戸川芳郎、編:佐藤進・濱口富士雄 |
辞書は、第二版の方が断然すぐれている。第一版の親字ピンインの誤りをただしている他、収録語彙も第二版になって増えた。丁寧な解説や訳語にいつも感心させられる。この辞書を搭載する電子辞書が欲しいくらいだ。
もう1冊は、意外に知られていないが、訓読という古典語の文法にもよく対応している、『漢文基本語辞典』をお薦めする。助字について詳しく、訓読別にどう意味が異なっているかを知ることができる。
![]() | 『漢文基本語辞典』 大修館書店、1999年 天野 成之 |
自分で訓読する必要がある人はこの書は絶対にあった方がいい。
こういう本がないかなぁとずっと思ってきた本である。ある語を未然形で読むのか已然形で読むのか、接続は何か、ということがすぐ分かるようになっていて、分かりやすい用例にも富んでいる。
角川小辞典の西田太一郎『漢文の語法』は独学用に必須な書だが、いかんせん古本屋にほとんど出ないレアな本。再版してくれないかと切に思う。
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テーマ:中国語 - ジャンル:学問・文化・芸術