研究者のはしくれとして、ある研究者の生き様、研究姿勢に感心することが時々ある。
研究者とはいえ、人間である。その人間として尊敬すべき人と知り合えたことに感謝したい。
そうした先生方の恩に報いるには、なにより研究成果をお見せすることなのだが、その点は
自分は全然だめで、きちんと学恩に報いなければならないなぁと思った。
昔、ある東洋史の大先生のところに挨拶に行った弟子がいた。
その弟子は手ぶらで挨拶するのは何だからと思い、菓子折を持参して挨拶に行った。
大先生は菓子折を受け取るなり、こう言った。
「こんな土産はいらない。論文を持ってきなさい」
と。。。
ある意味で、正しい師匠と弟子の関係だろう。
あえて大先生の名前は出さないが、人柄が偲ばれるエピソードだ。
自分も、ある研究者と知り合い、その姿を見て、はじめて、他人のために論文を書きたいと思った。
その学恩に応えたいと思った。
6月は、1本依頼された論文の締切がある。締切を守り、よい論文を書きたいと思う。
スポンサーサイト
テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術