三国時代の出土文字資料班・編『魏晋石刻資料選注』(京都大学人文科学研究所、2005年)
の現物を見る機会があり、高そうな本だけどいくらぐらいだろうと奥付を見たら「非売品」とあって、入手できないのかと残念に思っていたが、京都大学のリポジトリで全頁見ることができることを知った。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/70897
石刻ごとに1つのpdfファイルになっているが、全部落として「いきなりPDF」というソフトを使って1つのファイルに結合して保存しておいた。こうすると1冊の本としてオフラインの時でも見ることができる。
なかでも、三国魏の「上尊號碑」、「受禪表」は、曹丕へと禅譲される際のものだし、「曹眞碑」や「毌丘儉丸山紀功碑」などは三国ファンであればおなじみの人に関する石刻資料だけに、それだけを見ても面白いだろう。
京都大学は、東方学報をはじめとして雑誌もリポジトリとして公開しているので、わざわざお金をかけてコピーしたりする手間がはぶけて非常にありがたい。
・京都大学学術情報リポジトリ「紅」
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/
さすがに、
![]() | 漢代石刻集成―京都大学人文科学研究所研究報告 (1994/02/28) 永田 英正 商品詳細を見る |
は、すでに商業ベースで発売されてしまったこともあり、15年も前のものということで、リポジトリにはなかった。残念。ちなみにこの本は、漢代で原石が残っている石刻資料を対象に、訳注を施したもので、注釈が非常によく役に立つ。石刻資料を読むときは、座右においておきたい必備の書である。
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テーマ:三国志 - ジャンル:学問・文化・芸術