近年盛んなソグド人研究がこれほどまでに進んでいること、ばらばらに知っていた諸研究が、全体としてどのようなことを解明しているかをきちんと組み込んで、さらに著者の歴史観・世界観をも著している、概説書として非常に質の高いもので、本当に役に立つなと思いながら読んでいる。読了していないが、唐代社会を知る、あるいは、ソグド人研究を知る、中央ユーラシア史(中央アジア史・内陸アジア史)を知るために、今後必ず読むべき書になることは間違いない。
![]() | 森安孝夫 『シルクロードと唐帝国』 講談社、2007年。 序章 本当の「自虐史観」とは何か (興亡の世界史05) 第1章 シルクロードと世界史 第2章 ソグド人の登場 第3章 唐の建国と突厥の興亡 第4章 唐代文化の西域趣味 第5章 奴隷売買文書を読む 第6章 突厥の復興 第7章 ウイグルの登場と安史の乱 第8章 ソグド=ネットワークの変質 終章 唐帝国のたそがれ |
絶対に買いですね。この本は。せめて本屋で一読を(w
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テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術