謙慎書道会展70回記念「日中書法の伝承」展
感想は、すごい、の一言です。いや、ホントに。漢字好きなので、そうとう興奮してしまいました。
あれだけ日中の古いところから近いところまでの書法・書道作品を一同に見られる機会はそうそう
ないでしょう。惜しむらくはその会期の短さ・・・。3月13日~22日とわずかに10日間だけですorz
詳しくは「日本インターネット書道協会」の下記のサイトをご覧下さい。
http://www.nisk.jp/tenrankaijoho/tenrankaijoho_08_02.html
図録が4000円するのですが、これは買いです。
古代中国史から見てみても、
・里耶秦簡10点
・長沙走馬楼前漢簡(10点)が日本初公開
・長沙東牌楼後漢簡12点
・郴州呉簡8点
とびっくりな内容。しかも、図録用に写真撮り直しています!!!
中国で出版された報告書などより鮮明な場合が多い、または白黒だけしかなかったものもカラーになっているので、謙慎書道会さまさまなのです。
上記簡牘の「部分拡大」を載せるあたりは、書道系展覧会の図録によくあるのですが、非常にうれしい。
他に興味を持ったのは、敦煌研究院所蔵のもので、「国語周語残頁」など。
今回展示された8点は、青山杉雨氏旧蔵の敦煌文書で、故人の遺志により敦煌研究院に寄贈されたものとのこと。
ただ、長沙走馬楼前漢簡については確実に確認したのですが、図録の色は非常に濃くでていて、実際見てみた色と相当差があると思います。図録は色校正が難しい(現物を見ながら色を確認することはできない)ので致し方ないのですが、やはり展覧会は行って見てなんぼですね。実見すると編綴の跡がくっきり分かるものがあったりするし。
同行者があまりこういう方面に興味がない人だったので、一人興奮してちょっとひかれてしまいました。なので、じっくり見ることもできず。。。
会期ももう終わりに近いのですが、本当にいいものを久しぶりに見ることができてうれしかった。米個人的には戦国秦漢の玉印が???でしたけれども、きっと自分に見る目がないからでしょう^^;
満足いくまで見られなかったので、また行きたいのですが、なかなか時間がとれず難しいだろうなぁ・・・。でも行きたい。
スポンサーサイト
テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術