前回は、2006年11月17日に書いた「3.小学生で『論語』を」でした(w
さて、記憶はあまり定かではないが、中学校1年生の頃、NHKで「人形劇三国志」が放映され、なぜかはまってかなり熱心に見ていた。
本放送なので、紳々(しんしん)竜々(ろんろん)が出てくるバージョン^^;
数年語、島田紳助がテレビで「NHKで人形劇三国志の放送をやっていたけど、全然知識もなく何も覚えてない」なんていう趣旨の発言を聞いた時はちょっとショックだった。
さて、おそらくこの「NHK人形劇三国志」は、活字の世界で吉川英治が、漫画の世界で横山光輝が開拓した世界とはまた違った、初めてのビジュアル三国志として、その後の日本の三国志をめぐる環境において、かなりの影響力を持ったと思う。
とはいうものの、自分は一介の中学生。
同級生に誰も人形劇三国志を見ているものがいなかったのか、知り合えなかった。今となっては覚えているのは、張飛がやたら乱暴キャラだったこと、関羽が死ぬときはなんともいえない悲壮感が漂っていたこと、浄瑠璃人形がやけにはまっていた(特に孔明)こと、大軍が進軍するシーンはジオラマでゲームセンターの競馬みたいな感じだったこと・・・。
ただ、中学生時代の自分は、それが中国の三国時代の歴史をベースにしているとはあまり実感できなかった。そこが川本人形のすごさなのかもしれないし、一気に三国志ファンが出てきた理由なのかもしれないと今になって思う。
また、中学時代は『論語』以外はあまり漢文に触れず、小松左京とか日本のSFを読んでいた。心の中では「君子」にならんと日常から意識して暮らしていたけれど。って書くと、かなり変人に思えるが・・・
ただ、今思えば、自分が中国史を勉強し、漢文を学び、歴史を研究するおおもとは、やはり三国志との出会いがあったからこそだろうと思う。
その話は、また次回の「僕と漢文の思い出」でお話しいたしましょう!
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テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術