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古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

『新潮日本語漢字辞典』

新潮社より、日本語のための漢字辞典が発売された。

従来の「漢和辞典」は、一義的には漢文・漢語の意味を調べるものだったので、日本語特有の熟語訓や中国に原典のない熟語はほとんど収録していなかった。この辞典はそういうところを拾っている辞典らしい(未見なので詳細は不明ですが)。

新潮日本語漢字辞典 新潮日本語漢字辞典
新潮社 (2007/09)
新潮社

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「日本語の文章を読み書きするための漢字辞典。用例は日本の近代文学、現代文学から引用。浴衣、秋刀魚などの熟字訓、硝子、倫敦などの外来語、稲妻、手拭などの訓読語、木漏れ日、寄せ鍋など送り仮名を含んだ熟語等、日本語特有の読み方、書き方をする言葉もふんだんに収録。収録熟語数47,000。」amazonの商品の解説より。


詳しい解説・説明は新潮社のウェブページにある。
http://www.shinchosha.co.jp/jiten/kanjijiten/index.html

通読すると、基本的には「国語辞典」で、熟語訓や今まで採用しなかった漢字表記を積極的にとりあげている印象を持った。
上記URLにある藤原正彦氏の文章に、

これからは、漢文を読むには漢和辞典、日本語文中の漢字を読むためには「日本語漢字辞典」ということになるだろう。


とある。
「日本語文中の漢字」にもかなり多くの「漢語」(古典漢語由来の熟語)が含まれているだろう。おそらく従来の国語辞典と大同小異のような気がするが、『日本語漢字辞典』で「漢語」の扱いがどうなっているのか、実際に見てみたいと思った。
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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術

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