![]() | 圓道 祐之 『草書の字典』 講談社、1979年11月 |
をお薦めしたい。原書は古いものだが、形から草書が検索できてまずまずよい。特に上にあげた講談社学術文庫版はハンディなので持ち運びにもいい。
あとは、日本の古文書読解に欠かせない工具書、くずし字字典は、いわずと知れた、
![]() | 児玉 幸多 『くずし字解読辞典』 東京堂出版、1993年3月 |
すべての“くずし字”を起筆順に五つの部首に分けて配列した。くずし字に慣れない人たちのために同字異形を数多く掲出した。成語・熟語・慣用句などの例を豊富にあげて文書解読に便した。ひらがなと変体がなとを漢字同様に扱って該当箇所に挿入した。異体字・略体字・合成語句などもできるだけ掲げるようにした。付録に「カタカナ一覧」「扁旁くずし基準」「ひらがな・変体がなの解読」「字例によるくずし字検索一覧」を収録した。巻末に「音訓索引」を付し同一文字の異同を知るよすがとした。
と、
![]() | 児玉 幸多 『くずし字用例辞典』 東京堂出版、1993年3月 |
が非常に定評のある字典だ。たぶん、古文書を読むにあたってこの字典を利用したことがない人はいないだろうし、っていうくらいのベストセラーなのではないかと(門外漢ながら)思う。なにしろ重版に重版を重ねているから。
この両字典だが、今日たまたまCD-ROM版があることを知った。
![]() | くずし字解読用例辞典 CD-ROM版 2007年9月 |
上のamazonでは詳しい説明がないけれど、東京堂出版の下のURLは比較的詳しい説明が載っている。
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-490-10719-7
ここで注目したいのは、
「どうしても読み方がわからない文字は、マウス等を用いて字形を入力し、検索することができます。」
という機能!
販売促進のパンフレットを見たところ、ms-imeの手書きパレットのように、分からないくずし字をマウスで書くと、くずし字の候補を次々出してくれるというもの。認識の精度がどの程度かは、実際に使ってないから分からないけど、今までの検索方法からすると画期的。これぞ電子版の特徴を活かしていると感じる。
まぁ、本は持っていても欲しい一品なんだけど、いかんせん値段が・・・orz
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テーマ:漢字 - ジャンル:学問・文化・芸術