ついにというか、やっとというか、出ました。
『銀雀山漢墓竹簡 [貳]』
ISBN: 9787501017409
定価: 680元
・中国書店の紹介HP
http://www.chugoku-shoten.com/mokuji/cmokuji/cinfor/cinfor.html
上記HPにあるとおり、銀雀山漢墓竹簡とは1972年に発掘されたもので、『銀雀山漢墓竹簡[壹]』(1985年)には孫子兵法と孫臏兵法などを収録しており、呉の孫武・斉の孫臏の二人がともに兵法書を書いたということが明らかになったことで有名であった。また「守法守令等十三篇」は伝世文献には知られていないもので新しいものであった。長らくその続編の出版が待たれていたが、発掘から40年近く経ってようやく『銀雀山漢墓竹簡[貳]』が出版された。仄聞するところでは、原稿はかなり前にできあがっていたが、何らかの事情で出版がなされていないということであったが、遂に動き出したと言ったところ。『銀雀山漢墓竹簡[参]』も発刊が予定されているようだ。
本書は、1972年4月、臨沂銀雀山一号、二号漢墓から発掘された大量の竹簡を整理したもので、「全三輯」の予定で刊行されます。銀雀山漢墓竹簡[壹](1985年刊)に次いで出版された銀雀山漢墓竹簡[貳]は、《佚書叢殘》となってます。
【目録】
○銀雀山漢墓竹簡總目
銀雀山漢墓竹簡情況簡介
凡例
壹 孫子兵法 孫臏兵法 尉繚子 晏子 六韜
守法守令等十三篇
貳 佚書叢殘
参 散簡 篇題木牘 元光元年暦譜
附録
竹簡順序號與田野登録號對照表
なお、年内にはさらなる簡牘資料の出版もあると聞いた。これはあまり詳細を述べるわけにはいかない。
ただし往々にして中国の出版予定というのは延びる傾向にあり、年内に出るというのが出ずに翌年になったり、出る出るというのがまったく出なかったりもする。その辺の出版事情や人間関係は正直分からないものがある。銀雀山漢墓竹簡がその典型的な例と言えようか。
それにしても正価680元の中国書が、上記の中国書店で32970円とは高い。。。
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