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古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

『詩経』を読む

知り合いの先生に「『詩経』を読むにはどんな訳本がいいでしょうか?」ときいてみたところ、返ってきた答えは「漢詩大系本がよい」とのことだった。鄭箋も訳されている伝統的なスタイルだからとのこと。

なるほど、鄭箋も含めて『詩経』を訳してあれば、ずっと理解が深まるというもの。ただ、翻訳を読むだけだったり、自己流な翻訳をするよりよっぽどいい。

そんなわけでずっと漢詩大系本の『詩経』を手に入れようと狙っていたのだが、なかなか安く出なかった。最近、ようやく上下で5000円ほどで入手できた。

最近は、漢詩選というシリーズで復刊されているようだ。

詩経(上) (漢詩選)高田 真治 詩経〈上〉 (漢詩選) 集英社、1996年。


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詩経 (漢詩選)高田 真治 詩経(下)(漢詩選) 集英社、1996年。


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ついでといってはなんだが、白川静の詩経もコンプリートしておいた。
氏の独自の着眼点が光る詩経解釈が披露されていて、読む者を魅了する。

詩経国風 (東洋文庫)詩経国風 (東洋文庫)
(1990/05)
白川 静

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詩経雅頌〈1〉 (東洋文庫)詩経雅頌〈1〉 (東洋文庫)
(1998/06)
白川 静

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詩経雅頌 (2) (東洋文庫 (636))詩経雅頌 (2) (東洋文庫 (636))
(1998/07)
白川 静

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これで『詩経』が引用されていても頭を悩ませることがなく、解釈できるようになった(w

あとは『礼記』かな。『詩経』『礼記』『尚書』は、なかなか一筋縄では読ませてくれない^^;
でも、中国古典には欠かせない文献なので、史書を読む上でも参照することが多い。しっかりと読まなくてはいけないのだ。訳書もしっかりしたものを選んでいきたい。『礼記』は全釈漢文大系本がよいように思うが、なかなか市場に出回らない。じっと待つのみ。。。
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テーマ:漢文・漢詩 - ジャンル:学問・文化・芸術

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