古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」

日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」

場所:東京国立博物館 平成館 特別展示室
日時:2013年1月22日(火) ~ 2013年3月3日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ※ただし2月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館
観覧料金:一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料 *( )内は前売り/20名以上の団体料金

展覧会ホームページ http://o-gishi.jp/




展覧会ホームページが美しい・・・。
スポンサーサイト


テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

「地上の天宮 北京・故宮博物院展」(東京富士美術館、2012/3/29~5/8)

しばらく更新しなかったら、変な広告が出てしまった。。。

さて、東京富士美術館で今日から展覧会が開かれています。

地上の天宮 北京・故宮博物院展

【会 期】
2012年3月29日(木)~5月8日(火)
月曜日休館(ただし、4月30日(月祝)~5月8日(火)は無休))

開館時間
10:00 ~ 17:00(16:30 受付終了)

【会 場】
東京富士美術館
〒192-0016 東京都八王子市谷野町492-1

【入場料】
一般:大人1200円・大高生800円・中小生400円

【問い合わせ】
東京富士美術館
TEL:042(691)4511(代表)
HP :http://www.fujibi.or.jp


サイトで展示品一覧を見てみたが、展示会の構成が、
第一部故宮の后妃たち
第二部故宮の子どもたち

となっていることからも分かるように、故宮博物院らしく、皇帝一族関連の身の回りのものが多い。明清が好きな人は必見。

四庫文閣詩墨という、乾隆帝勅命による『四庫全書』所蔵館名を刻んだ墨のセット(筆箱みたいなものです)なんかも展示されている。

一番古いものは、東京会場のみの展示の『女孝経図』(南宋)。サイトでもやや詳しく説明がある。伝統中国の知識人階級の女性がいかにあるべきか、という規範を絵入りで説いたもの。


東京にいながらにして、実はまだ東京富士美術館には行ったことがないのだが、少し前の東京国立博物館で『清明上河図』を見られなかったうっぷんを、『女孝経図』ではらすというのも、悪くないかもしれない。

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

国立公文書館がすごい!!!!

国立公文書館に初めて行ってきました。
ちょっと漢籍を見る必要があって、国立公文書館が所蔵する旧内閣文庫の漢籍をいくつか見ました。

・国立公文書館
http://www.archives.go.jp/

で、行く前から、これはコピーしないといけないな、うーん、コピー代高いなとか思っていたんですが、今朝もう一度確認してみたら、

「•閲覧時に、ご自分のカメラで特定歴史公文書等を撮影することができます(フラッシュ、三脚等のご使用はご遠慮ください。)。閲覧室受付で、カメラによる撮影をご希望の旨、お申し出ください。」

とあるじゃないですか。あれ、タダでデジカメでパチパチできるわけ?値段など全く書いてない。


そんなこんなで、某研究助成金で購入し研究期間が終わって、おさがりにいただいた愛機をひっさげて行ってきました。でも、普段使わないので、1GBのメディアしか持って行かなかった。

迂闊でした。午前中で200枚余り撮影して、1GB使っちゃいました。画像の大きさを「大」にしたままだといううっかりミス(というか、中や小にしたことがなかったので、設定の仕方が分からなかったという//笑)もありましたが。

それにしても、明刻本などなどがデジカメで撮影できちゃうのは素敵すぎです。向かいの人は戦前?の鉄道省の和装本の中に織り込まれていたなんとか鉄道の路線図をデジカメで撮ってました。

閲覧者は10人くらいいたかな。国会図書館並みの混雑を予想していたのですが、さすがにそういう感じではなかったので助かりましたが、逆に時間を持てあましてしまいました。出納で出てくるのは国会図書館並みでしたが(笑)。

いずれにせよ、年内にもう1度くらい行って来ます。国立公文書は、土日が休みなので、平日昼間しか行けないのが微妙ですけどね。


そういえば、大学時代の指導教官(明代史専攻でした)は、戦後、内閣文庫や東洋文庫に通っては、資料を見て、必要であれば、書き写したって言ってたな。今ではデジカメで撮れちゃうから、実に楽なものだ。著作権が切れているからなんだろうけど。

常設展示コーナーもさりげなくよかった。

秀吉やら家康の朱印状とか、昭和天皇の御名御璽のある文書とか、閣議決定した文書とか展示されていたんですが、閣議決定の時のサインっていまだに花押使ってるんですね。最新のでは麻生内閣の閣議決定のがありました。国務大臣がほぼ全員花押でサインしてました。

でも、いまどき花押なんて使わないですよね。名家ならともかく。今の野田さんとかどうしてるんだろう。わざわざ自分で花押考えたのかな…、なんて思ったお昼過ぎでした。

テーマ:中国古典(漢文) - ジャンル:学問・文化・芸術

(財)東洋文庫ミュージアム・オープン

・(財)東洋文庫ミュージアム
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/index.html

2011/10/20からオープンしたのを受けて、仕事の終わりにちょちょっと行ってみました。

たいしたことないだろう・・・と期待せずに行ったので、よけいに興奮しました。これ、本好き・オリエント好き・歴史好きにはたまらないミュージアムになりそうです。

諸事情のため、あんまり時間がなかったのですが、辛亥革命100周年記念コーナーには、なんと・・・

毛沢東
孫文
蔣介石
の直筆の書や筆談やら書類が!!!


なんだよ、東洋文庫、やるじゃんか!と思いつつ、宮崎滔天伝来のモノも含まれているようでした。でも、この3人の直筆を同時に見られるだけでも、かなりテンション上がりました

その他にも、魯迅・李士・章炳麟の書が見られます。孫文以外は1、2点だけだったりするのですが、それが逆にいいかもしれない。長沙訛りがひどくて天安門広場に向かって「中華人民共和国、成立!」と言った時、人々は何を言っているのか分からなかったという逸話があるほど田舎の出ですが、その書いた字を見ると意外としっかり書けていたので、教養人でもあったのだなぁと改めて感心。孫文と宮崎滔天の筆談(当然、直筆)が残っていて展示されているのですが、これがまた面白い。お互い対面して書いたのがハッキリ見てとれるのです(天地が逆の文章が同じ紙に残されているので)。私は以前から、三国志で時々話題になる、北方出身の劉備が荊州にいた諸葛亮とどのように「話したのか」について、「当然、筆談だった」と思ってきましたが、この展示を見ても、孫文や毛沢東たちもたぶん筆談をバリバリに使っていたに違いないと確信しました(笑)。三国志といえば、満州語版の『三国志演義』が展示されていました。初めて見たのでなかなか面白かったです。

他にも、革命の志士の名を書き連ねる寄せ書きもありましたが、よく見ると、あ、この人知ってる、という人名があったりします。そんなものを見るのもいいかもです。

まぁ、これだけでも、お腹いっぱいだったのですが、

ルター翻訳のどでかい聖書(縦1mくらいありました【2011.11.22追記:すいません。1mもありませんでした。約47cm×31cmだそうです。詳しくは一番下のURLをご覧ください】。すごい装丁で歴史を感じました)やマリーアントワネット愛蔵本とか、世界各国で翻訳出版された、マルコ・ポーロ『東方見聞録』(世界史の教科書では、今では「『東方見聞録』(世界の記述)」とかになってる場合が多いが、東洋文庫ミュージアムでは『東方見聞録』でした)。モリソンの所蔵書を再現した三面に何層にも重なる書庫は圧倒されます。

その中で、東洋文庫が持っている、さまざまな貴著書が見られるのです。古代中国ものや漢籍ばかり見てきた私にとっては、ものすごく知的好奇心をくすぐられました。南京条約の締結シーンとか、世界史の教科書に必ず載ってる「アヘン戦争」の絵とか、サクラメンタ提要(古い五線譜)、今は亡き円明園の銅版画とか、日本最古の印刷物の百万塔陀羅尼(←本物なら国宝モノだと思うのですが、特に注記なし)、小泉八雲直筆の手紙、などなどとにかく色々。飽きさせません。デジタル展示では、安政年間にロシア船が難破し、日本側が船を新たに建造した時の絵とかビゴー風刺画がドアップで見られます。

逆に言えば、統一感はありませんが、それには違和感を感じませんでした。

ほかの展示ブースには、「国宝の間」というのがあって、東洋文庫が所蔵する「国宝」のうち1つがいつでも見られるというもの。

今日は、なんと『史記』が展示されていました。日本の抄本のようでしたが、ヲコト点がつけられているもので、「夏本紀」の部分です。注釈は、「孔安国曰」が多かったので、集解本かもしれません【2011.11.22追記:推測した通り、集解本でした。詳しくは一番下のURLをご覧ください】。ヲコト点の詳しい内容の紹介も手際よくできていたのはよかったのですが、いかんせん、7mにわたるこの『史記』の抄本、ガラス板から実物までが遠く、じっくり見られません!!ルーペか望遠鏡必須であります。

そしてなぜか国宝の間には、浮世絵も展示してありました(国宝ではありませんが、保存状態、刷りの状態が極めてよいもので、こんなものまで持っていたのか、東洋文庫!という感じです//なんか閲覧申請すれば見られるのか?などと思いつつ・・・)。

しかも、写真撮影OKだというじゃありませんか!(ただし辛亥革命記念コーナーを除く。またフラッシュ禁止)

おいおいおい、早く言ってくれよ~。次回来るときがあったら、デジカメ持っていきます。

その他、いろいろ見ましたが、印象に残ったのは、「展示品解説」が意外に凝っている(というか、分かりやすく、微妙に面白く変化球で勝負してくる)ことでしょうか。その昔、2,3度ほど、展覧会の図録作成や展示品解説を書いたことがありますが、字数制限のある展示会会場でのキャプションはなかなか難易度が高かったのですが、この解説文なら門外漢でも楽しめます。誰がキャプション書いたのか知りたくなりました。私が言うのもなんですが、なかなかいい解説です。
土日月も、さらに20時まで開いているところも魅力的です。



【名称】東洋文庫ミュージアム
【所在地】〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21
【TEL】03-3942-0280(ミュージアム)
03-3942-0400(オリエント・カフェ)
【アクセス】JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分
都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分
都営バス上58系統・茶51系統「上富士前」から徒歩1分
【休館日】毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、水曜日が休館)
年末年始、その他、臨時に開館・休館することがあります。
【開館時間】10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【入場料】一般880円、65歳以上、780円、大学生680円、中・高校生580円、小学生280円
団体割引20%(20名以上) 障がい者(+付添1名) 340円

【2011.11.22追記】
ミュージアムアテンダント(MA)の方が休館日を除いて、ブログを書かれています。意外におもしろいです。ルター訳の聖書の大きさ、史記についても触れられています。詳しくは下記をご参照ください。
・東洋文庫ミュージアムMAブログ
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/blog/

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

筆墨精神-中国書画の世界-(於:2011/1/8~2/20・京都国立博物館)

筆墨精神-中国書画の世界-

【会期】平成23年1月8日(土)~2月20日(日)
    休館日月曜日 ※ただし1月10日・11日は開館開館時間午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
    ※ただし会期中の毎週金曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
【会場】京都国立博物館 特別展示館
【料金】一般 1200円(1000/900円)
    大学・高校生 800円(600/500円)
    中学・小学生 400円(300/200円)
    ( )内の料金は前売り/団体20名以上
【講座】
土曜講座
1月 8日「写本と法帖―文字を鑑賞する文化―」
 京都国立博物館上席研究員 赤尾栄慶
1月22日「上野コレクションと内藤湖南」
 京都大学名誉教授 礪波 護氏
2月 5日「明清の文人書画」
 京都国立博物館学芸部長 西上 実
2月12日「わが師 湖城を語る」
 篆刻家 水野 恵氏

※午後1時30分から、京都女子大学J校舎5階J525教室にて開催。
聴講無料。定員190名。

往復はがきに、聴講希望日・住所・氏名・年齢・職業・電話番号を明記の上、京都国立博物館「土曜講座」係(〒605-0931 京都市東山区茶屋町527)までお申し込みください。12月1日より受付けます。
往復はがき1枚につき、1名様1回分のお申し込みとなります。定員になり次第締め切ります。

【概要】京都国立博物館収蔵の中国書画の中核をなす上野コレクションは、朝日新聞社の創業者の一人、上野理一(りいち)によって収集され、子息である上野精一(せいいち)により、昭和35[1960]年2月に寄贈されたものです。

 上野コレクションは、明清時代の書画を中心に法帖など書跡76件、絵画87件の163件に及んでおり、書跡の中には朱子学の祖として知られている朱熹(しゅき)自筆の『論語集註草稿』や書聖王之(おうぎし)の草書を今に伝える「宋拓十七帖(そうたくじゅうしちじょう)」などがあります。ことに「宋拓十七帖」は、現存する十七帖の中でも屈指の名帖として名高いものです。 また絵画の中には、重要文化財に指定されている清時代の寿平(うんじゅへい)が描いた「花夕陽図(かおせきようず)」も含まれています。寄贈50周年を記念し、これらの優品とともに関連する作品もあわせて、国宝10件、重要文化財23件を含む約110件を展示し、幽玄な中国書画の世界をたどります。

【詳細解説HP】
http://www.asahi.com/ueno-collection/
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/110108/tokubetsu.html


京都へ足を運べないが、図録だけは買っておきたい。

展示品の目玉は、なんといっても、王羲之「宋拓十七帖」。伝存する「十七帖」の中でも非常に質がよく、名拓として名高い。他には、書道博物館にもある『三国志』呉志残巻や、かの朱熹自筆の『論語集註草稿』などなど。

呉志残巻は書道博物館所蔵のものと筆跡が瓜二つ。京都国立博物館所蔵(上野コレクション)のもののほうが長い。以前、書道博物館で残巻を見た時に現行本の呉志と比較したことがあるが、けっこうテキストの異同があって面白かった。

テーマ:書道 - ジャンル:学問・文化・芸術

次のページ

FC2Ad

,