ここのところ、異様に忙しかった。というより、今年度のスケジュールは移動でものすごい時間がかかってしまっていて、電車に乗っているだけなのだが、やはり疲れているようだ。一日二箇所の日が週に二回、一日三箇所の日が週に一回。。。時間がないので、移動中に握り飯を食べて昼食・夕食にしてます。
そんな風に、あちこちで講義をやっていると、交通費もばかにならない。
というより、交通費をどうやって算出しているのか、実はよく分からない(笑)。
都立高校の場合、
実費で回数券を買った場合の交通費しか支給されない。昔から不思議だったが、「回数券」なんて普通買わないし、仮に買ったとしても回数券(11枚単位)を出勤ですべて使い切れば、計算通りだが、そんなうまくいくわけない。
さらに、年度の初めに「通勤届け」を出すのだが、ちょっと高いルート(といっても実際便利で早いので使っているルート)で申請すると
、「こっちの方が安いです、こっちのルートの交通費しか支給しません。よろしくね」と通知が来る。
都の財政も厳しいんだなぁ、と思いつつ、一方でこんな不可思議なことも存在する。
交通費は上記のように、一番安価な方法で回数券を使った金額が毎月支給されるのだが、
ある月に一度でも通勤すれば、その月は一か月満額の交通費が支給される(笑)。
こまかく計算したことなんてないけど(そんなに暇でもなければそんなに細かくもないので)、差し引きゼロっていうところですかね。
実に不思議だ。
さらに、とある大学の交通費。
これまた「通勤届け」は、非常勤講師として採用された当初出したが、
交通費が、いまだにどういう計算方法で算出しているか、よく分からない。バス代が含まれているのか、含まれていないのか、ちょうど中間くらいの交通費の額が支給されている(謎)。
また、今年は震災の影響もあり、開学が五月初めからとなった。つまり、四月は一度も大学に足を運んでいないのだが、四月の給与明細をチラッと見たら、
「四月の交通費が支給されていた」 (ありがたし)実に不思議なのだ。
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震災の影響で、大学の開学が遅れ、ゴールデンウィークの5/6(金)にようやく出講している大学がスタートしました。新年度の始まりです。
初めの講義では、毎年、この講義でなにをするか、この講義はどうすれば単位が取れるか、というガイダンスとともに、自己紹介をして、学生には出席票を配り、「なぜこの授業をとろうと思ったのか?」を書かせています。
今年度は、4?5?年目になるのですが、
「●●先生の授業は面白いと聞いたので」とか
「●●先生の他の講義をとって、面白いと思ったから」とか書いてくる学生が何人かいて、正直うれしいです。
面白い講義はそんなにしてないと思っているのですが、まぁ、一部の学生は面白く思ってくれているようで、ありがたいです。
もちろん、
「たまたま空いていて、シラバスを見たら面白そうだから」とか
「学芸員の資格をとろうとしているので」とかある意味、まっとうなコメントをしてくる学生もいます。
僕が大学生の時は、空いているコマには絶対なにかで埋めようなんていう気持ちにはなりませんでしたが、昨今の学生はいいのか悪いのか分かりませんが、講義と講義の間が空いていると、なにか講義をとってコマを埋めようとするようです。
今年は、午前中、高校に行ってから、大学に行くスケジュールなので、初日も高校から大学へと行きました。そうしたら、今までは、お子さまに見えていた大学生が、大人びて見えるから不思議です(笑)。
この大学では2コマ担当しているのですが、1つは東洋史の概説で、もう一つは文化史です。東洋史の概説はわりと真面目に、つまりはあまり面白くなくやっているのですが、文化史は先行研究のおいしいところどりで、若干学生のウケを狙ってます。自分も話していて楽しいので、学生も気楽に受けられるようです。
昨年度は、最終日に講義なのに「飲み会」をしました。80名ほどの受講生のうち、4名が参加してくれました。今年度の学生にその話をしたら、
「●●先生と飲み会したい。飲んで、飲んだくれたい」とコメントしてきた学生がいて、面白かったです。
学生の名前もほとんど覚えられないのですが、毎回の出席票の裏に書かれたコメントを次回の初めに紹介して、コミュニケーションをはかっています。教授者の私からすれば、1対80ですが、学生からすれば、1対1なわけで、個別の指導やコミュニケーションがとれないのがイヤなので、そんなことをしています。
それはそうと、この歳になってなんですが、中国語の教員免許でもとろうかと思って、大学時代にとった「中国語」や「中国文学史」「中国文学演習」「中国哲学史」「中国哲学演習」が取得単位として認定されるのか、出身大学に問い合わせたところ、「そもそも史学科の課程では地歴科の免許状しかとれないので、中国語の単位修得認定はできない」と言われてしまいました。あげくには「地歴の単位修得証明書を持って、教育委員会に相談してみてください」と。。。地歴の教員免許には、中国語や中国文学・中国哲学なんてまったく関係ないから認定されるはすがないのに。。。
あんなに中国語や漢文やりまくったのになぁ・・・。
2年で「、」も「。」もついてない白文読まされたのは、今となってはいい思い出。ありがたき財産です。
認定されないなんて、なんか悔しいなぁ。
あ、そういえば、出講先の大学に、同じく非常勤で来ている先生の中に、自分が大学時代に習った先生がいました。バルカン半島史の専門家なんですけどね(うっかりするとこの一言で特定できてしまう//笑)。同じ時間に講義するから、今度、講義前に教室の外で待ちぶせして声をかけてみよう。絶対に覚えてないだろうけど。
やっぱり、学生からすると1対1だからな。こっちは覚えているものだ。
卒業した学生も、いつかどこかで、僕のことを思い出してくれたらいいなぁ。
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大学の講義・試験も今日で終わり、今日は試験をして採点をした。
私は講義の試験でも、事前に試験問題(論述式)を公表し、その答案のもとになるものの持込を可にして試験を実施している。したがって、学生は調べてきたものを試験の時間内に書き写すことになる。
ところで、講義時間で
「Wikipediaなどのインターネットを引用・参考資料としないこと」と釘をさしているのだが、それでも堂々とテストの答案用紙(参考文献を必ず書かせている)に「出典:Wikipedia」と書いてくる学生がいて驚く。講義時間、集中して聞いていない学生がいるようだ(でもまぁ、1度しか言わなかったので、仕方のないことかもしれない)。出典を堂々と書いてくる学生はまだいいのかもしれない。ほとんどは出典を明記せずにネットやWikipediaや参考文献を引用するだけで答案を作ってくる者がいる。
今年はそっくりな答案が出てきて、さては・・・と検索してみたら「Wikipedia」だったり、その度合いが昨年よりひどいように感じた。
非常勤仲間や大学の専任教員の話でも同様の話題が出てくるときがある。自分の場合は、手書きの資料のみ持ち込み可としているのだが、それでも一定数はネット情報のコピペですませている学生がいるのだから、他は推して知るべしである。
もっとも、試験問題は論述式で、そう簡単にネットに転がっていない回答を求めているので、だいたいどこかから引用してきたな、という部分と自分が考えた文章はけっこうはっきり分かるものである。学生には参考文献を引き写すだけでなく、自分の言葉で論述するということを学んでほしいと思う。
さて、成績も出したところで、あとは自分の仕事(翻訳と論文執筆)をやらないといけない。
人間というものは、人のことはよく見えるものだから、自分自身、悪文を書かないように、気をつけていきたい。
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今日は出身大学院の研究仲間と「だべり会」をしてきた。新宿にある、隠れ家的な?レトロな?何時間いても笑顔でグラスに水を何杯でも継ぎ足してくれるありがたいお店で3時間ほど互いの近況や研究動向、学界のあれこれを気軽に話し合った。
今年亡くなられた先生も名前にあがった。
高橋(津田)芳郎先生
並木頼寿先生
岡元司先生
いずれも私が専攻している時代と違うので面識はなかったが、名前のある方なので、斯学にとって痛手である。
冥福を祈りたい。
もしかしたら、来年度、中国語を教えるかもしれない。教えないかもしれない。人事は微妙にして深遠なり。
天のみぞ知る。
中国語を教えるにあたって、研究仲間が教えてくれた書籍が以下の本。さっそく取り寄せて(買うとは言わない//笑)読んでみよう。
特に後者の本がよいとか。他に、中国語教授法に関する書籍でお薦めのがあったら、ぜひコメント欄で教えてください。
ちなみに、私が住んでいる区では所蔵がなかったが、23区全体で見ると、いくつか所蔵している区があった。
今回、私の区の図書館のシステムが新しくなったので、ネット経由で未所蔵本の予約(取り寄せか購入)ができるようになった。それに申し込んでみた。はたしていつ頃、手にとどくだろうか。
以前、ごく短期間だけ専門学校で中国語を教えたことがあるが、他の仕事があまりにも忙しすぎたのと、自分に余裕がなさすぎたので、手放してしまった。今から考えても惜しいことをした。今回、話がうまくいくといいのだが・・・。
母親が脳の病気をし、それ以降、調子が悪く、父親がいつもそばにいないといけないような状況になってしまった。やむなく父親は廃業したので、一家で稼ぐのが自分だけとなった。税金・年金・保険もすべて払っていき、家にお金を入れるにはどう考えても今の収入ではまかなえない。これからは本は買わないことにして、逆に蔵書をデータ化して紙媒体の本は売ってでも切りつめてやっていこうと思っている。博士論文を出すまでは、なんとしても持ちこたえなければ・・・。
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今週の金曜日に補講をして、あとは来週テストをするだけで前期の日程が終わる。
今年の学生は総勢250名ほどなので、採点するにもそれなりに労力がいるが、1クラス300人というクラスを抱えている知人もいるので、そう多くはないのかもしれない。夏休みは調査旅行があるので、それまでは気が抜けない。書き直している論文を早くしあげないと・・・。
さて、とある中国のサイトで日本の論文が欲しい人の手助けをしているのだが、向こうは私のことを中国人だと思いこんで「コピー代その他経費を振り込むから、口座番号を教えてくれ」と言われ、「中国に口座はない」と答えると「もうすでに日本国籍を取得したのか?」と訊ねられる始末(笑)。まぁ、かなり中国どっぷりのサイトだから日本人がいるまいと思ったのだろう。ただ、ちょっと中国語ができるとこうしたことはよくあること。書き言葉で怪しくても標準語のうまくない人だと思ってくれる。これが話し言葉になると「あなたは上海人ですか?」とか言ってくる人もいる。それほど中国人顔しているとは思えないし、それほど中国語もうまくないのだが。。。
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