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古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

『東洋史研究』第68巻第3号

『東洋史研究』第六十八巻第三号 (2009年12月)

論説
田中 一輝  西晉の東宮と外戚楊氏
望月 直人  フランス對清朝サイゴン條約通告と清朝のベトナム出兵問題―― 一八七〇年代後半、ベトナムをめぐる清佛關係の再考――
城地 孝   丹陽布衣邵芳考――政客の活動をとおして見る明代後期の政治世界――
渡邊 美季  琉球侵攻と日明關係
學會展望
向井 佑介  北魏の考古資料と鮮卑の漢化
書評
中村 篤志  岡洋樹著『清代モンゴル盟旗制度の研究』
太字の文章を興味深く読む。

『東洋史研究』の彙報欄には「学界動静」として全国の主要な大学の東洋史関係の授業名と授業担当者が列挙されている。

たとえば、「東北大学では学部の演習の授業に川合安教授による「『晋書』の研究」という演習授業がある。
以前から不思議に思っているのだが、この大学はどういう基準で選ばれているのだろうか。ちなみに、出身大学も出身大学院もここに載ったことはないような気がする。
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テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術

『成都文物』『天水放馬灘秦簡』

今年から「内部発行」になった『成都文物』

超マイナーな雑誌なので、webcat(http://webcat.nii.ac.jp/webcat.html)にもひっかかりません。
つまり公的にはどこの大学にも所蔵がないということ。以前、10年ほど前に四川省を一人一箇月旅行に行ったとき、成都の本屋さんであるだけのバックナンバーを買った(それが1985年~1998年)。

今回は、1983年(創刊号~)と2001年を中国の孔夫子経由で買い入れました。やっぱり中国に口座を持っていると話が早いです^^;

とはいうものの、『成都文物』を論文に引用したことも利用したこともありません・・・。
宝の持ち腐れなのか、いつか日の目を見て役に立つ日が来るのだろうか。。。

あと、『天水放馬灘秦簡』が届きました。
http://ancientchina.blog74.fc2.com/blog-entry-277.html
早い早い!

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珍本書店からの初荷

珍本書店(http://www.bookchinese.com/
から注文していた本が届いた。今回は値段は高いけれど早く見てみたい本があったので、SAL便を利用した。3/6に北京の珍本書店から送られてきて、今日3/11に届いた。早い。ちなみに送料は268.70元。重さは書いてなかったけれど、小さい段ボール箱1つくらいの大きさ。

     珍本書店

高敏『長沙走馬楼簡牘研究』広西師範大学出版社、2008年5月(印数2500冊) 20元

高敏氏は鄭州大学教授で秦漢魏晋南北朝史研究家。老大家と言っていいだろう。
ちなみにたしか息子さんは高恒さんという名前だったと記憶している(一度会ったことがある)。
最近の中国の本には珍しく「印数」が奥付に記載されていた。

そう思って、

高恒『秦漢簡牘中法制文書輯考』社会科学文献出版社、2008年9月、45元

を購入したのだが、扉に書いてある著者紹介を見てびっくり。同姓同名の別人だった。

ちなみに珍本書店にはこれ以外にも購入したが、いまのところそれは内緒にしておこう。
貴重な本が手に入った。久しぶりに箱を開ける瞬間に書虫にはたまらないよろこびを感じた(笑)。



<追記2009.03.18>

高敏さんの息子さんの名前は、高凱さんでした。ただの記憶違いでした^^; お恥ずかしい限りです。

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簡牘帛書通仮字字典

毎度ながら、大路書屋で注文していた本が届いた。

白於蘭編著 『簡牘帛書通仮字字典』 福建人民出版社

台湾からの中国書

楚簡で確定した通仮字を収めた字典。いつか役に立ってくれるだろう。。。

本の真ん中に写っているのは、てぬぐい状のもの。「蝋染」とメッセージに書いてあるが、なんのことやら(笑)。まぁ、辞書をひけばよいのでしょうけれども。藍染めみたいなものかなぁと。旧暦の新年なので、お祝いのプレゼントらしいです。

うれしいですね、こういうことをしてくれる書店って。

メッセージ



以前、店を訪れた際にいた、若い女の子のうちの誰かが書いたものでしょう。
台湾の女の子の文字っていう感じがいかにもします。おもしろいのでUPしてみました。

洗うときにお酢(黒酢が一般的なのでわざわざ「白酢」と書いてあるのが面白い)かレモン汁を加えると、色落ちせずにいい色具合になるようです。

でも、風呂敷って、意外に使わないんだよなー。インテリア兼プリンタのほこりよけにでもしよう。


另外,

珍本書店からも、発送メールが来た。1ヵ月後くらいになるだろうけど、こちらの初荷も楽しみだ。

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初荷(台湾から)

・大路書屋
http://www.ta-lu.com.tw/
に注文していた書籍が届く。送付日は2008/12/18。船便で約1ヵ月だ。台北からは約1ヵ月と覚えておこう。


中国書台湾

というか、先日紹介した「初荷」と早くも重複本を見つけてしまった・・・。『蜀文化研究』です。
それに『北斉徐顕秀墓』も買った記憶がある・・・。はぁ・・・。

それにしても、大路書屋は便利だ。クレジットカード決済でパッキングもプチプチ入っていたし、領収書もきちんとあるし、便利便利!!今回の初荷には、在庫なしのもので大陸から取り寄せてもらったものもある。値段も大陸とほぼ変わらないので、当分は中国書の御用達書店となりそうだ。

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