古代中国箚記

古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。

『文科系必修研究生活術』『中国名文選』

原 宗子 『環境から解く古代中国』 大修館書店、あじあブックス、2009年
http://ancientchina.blog74.fc2.com/blog-entry-239.html

と一緒に以下の書も購入。

文科系必修研究生活術 (ちくま学芸文庫)東郷 雄二
『文科系必修研究生活術』
ちくま学芸文庫、2009年。


目次:
第1章 研究生活入門
第2章 研究環境を作る
第3章 研究テーマを選ぶ
第4章 研究方法のAからZまで
第5章 研究のための読書術
第6章 図書館活用法
第7章 論文を書く
第8章 文科系研究者のためのパソコン術
第9章 学会発表をする
第10章 研究者のための留学術
第11章 就職先を見つける


非常に手際よく厳選された内容のように思う。過不足無く説明が加えられていて非常に分かりやすい。
修士課程くらいの学生にとってはバイブル的な存在なのではないだろうか。自分もこんな本を修士時代に読みたかった・・・orz
研究「生活」術というところがイイ。

中国名文選 (岩波新書)興膳 宏
『中国名文選』
岩波新書、2008年。



目次:
中国の文章を読む
「五十歩を以て百歩を笑わば、則ち何如」—為政者の使命
「北冥に魚有り、其の名を鯤と為す」—飛翔する想像力
「夜 漢軍の四面皆楚歌するを聞く」—英雄凄絶の死
「濁酒一杯、弾琴一曲、志願畢われり」—本音のままに生きる
「芳華鮮美にして、落英繽紛たり」—別天地の物語
「物色の動けば、心も亦た揺らぐ」—文学にとって自然とは
「天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり」—春の夜のうたげ
「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず」—人材の発見・「人の世に于いて何如ぞや」—人の世に生きるとは
「見る所無きに至りて、而も猶お帰るを欲せず」—忘れられた自然との出会い
「酔翁の意は酒に在らず」—醒めた観察のまなざし
「逝く者は斯くの如くして、而も未だ嘗て往かざるなり」—造物者の無尽蔵
「中れば即ち杯を挙げて大笑し、茶傾きて懐中に覆るに至る」—細やかな夫婦愛


なかなかなラインナップで漢文好きにはたまらない1冊となっている。
書き下し文に原文と訳に解説という平凡ではあるが、味わいのある内容。
なお、作者は著名な中国文学者、「こうぜん ひろし」先生である。


テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

第2回「中国石刻合同研究会」(於:明治大、2009/7/25)

第2回「中国石刻合同研究会」(於:明治大、2009/7/25)

日時:2009 年7 月25 日(土) 参加費無料

会場:明治大学リバティタワー16階1164教室
  (駿河台キャンパス、JR お茶の水駅・地下鉄神保町駅各徒歩5分)

10:20 開会挨拶

10:30〜11:10
 堀井裕之(明治大学):
 「石刻史料からみた『貞観氏族志』―金刻「聞喜裴氏家譜序碑」を手掛りに―」
11:10〜11:50
 松下憲一(北海道大学):
 「北魏元萇墓誌について」

11:50〜13:00 昼食・休憩

13:00〜13:40
 川合安(東北大学):
 「南朝の墓誌について」
13:40〜14:20
 川上貴子(九州大学):
 「東大寺献納目録『国家珍宝帳』にみる唐代石刻資料の書体」
14:20〜15:00
 氣賀澤保規(明治大学):
 「唐代房山雲居寺石経と唐代後半期社会」

15:00〜15:20 午後の休憩

15:20〜16:00
 森部豊(関西大学):
 「唐〜宋初の華北地域史研究と石刻史料」
16:00〜16:40
 高橋継男(東洋大学):
 「『中国石刻関係図書目録(1949−2007)』出版感言」

16:40〜17:50 総合討論・質疑応答:コメンテーター・辻正博(京都大学)

18:00〜 懇親会(明治大学・リバティタワー17 階・師弟食堂)
 会費:有職者2000 円、学生・院生1000 円


氣賀澤先生より案内メールをいただく。

共催に、中国中世研究者フォーラム・漢魏石刻の会・中国石刻文物研究会・明治大学東アジア石刻文物研究所。

テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術

『環境から解く古代中国』

原 宗子 『環境から解く古代中国』 大修館書店、あじあブックス、2009年

環境から解く古代中国 (あじあブックス)

目次:
 「象」という字は、なぜできた?-殷周期の気候変動
 「七月」が詠う冬支度-西周期の黄土高原
 孔子の愛弟子・子路のバンカラの秘密-春秋〜漢の毛皮観
 「株を守る」のウラ事情-戦国期中原の開発と鉄器
 ホントは怖い(?)「一村一品」政策-春秋〜漢代の斉の特殊性
 合従連衡は、異文化同盟?-戦国秦漢期、北方・燕の環境
 スパイ鄭国の運命-秦の中国統一と大規模潅漑
 司馬相如のカノジョはイモ娘?-秦漢期・四川に生きる心意気
 「公共事業」は昔も今も…-漢・武帝期の大規模潅漑と後遺症
 “帰順”匈奴のベンチャービジネス-漢代の「ペットボトル」と大狩猟イベント
 海と女と酒と「叛乱」-王莽・新の税制と環境
 戦国男の夢実現(?!)-漢代シルクロードを支えた「内助の功」
 曹操も手こずった黄河の凍結-魏晋南北朝の気温変化と戦法
 均田制、もう一つの貌-五胡から唐宋期の樹木観
 「貧困の黄土高原」はなぜできた-明清・中華帝国の光と影

目次だけ見ても面白そう!
今日、たまたま本屋で見かけてパラッと見てみた。原先生の研究書のダイジェスト版のような感じで非常にくだけた文体で書かれているので、読みやすい。古代中国に関心がある人は絶対に買いです。今まで知らなかった「環境」から見た古代中国社会が見えてくること請け合いです。

テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術

鞠智城東京シンポジウム「古代山城・鞠智城を考える」

古代山城・鞠智城を考える 〜熊本県・国指定史跡「鞠智城跡」の歴史的意義と課題〜

日  時:平成21年7月25日(土曜日) 午後1時から

会  場:砂防会館別館1階会議室
       東京都千代田区平河町2-7-5
       最寄駅 地下鉄永田町駅4番出口 徒歩1分

主  催:熊本県・熊本県教育委員会

予  定:

13時00分 開会
        挨拶 熊本県知事 蒲島郁夫
13時10分 基調講演
        「鞠智城と古代の西海道」     笹山晴生(東京大学名誉教授)
14時10分 発表
        「鞠智城跡の調査と整備」     大田幸博(熊本県立装飾古墳館長)
        「古代山城としての鞠智城」    岡田茂弘(国立歴史民俗博物館名誉教授)
        「古代史からみた鞠智城」     佐藤 信(東京大学大学院教授)
        「朝鮮古代史からみた鞠智城」  濱田耕策(九州大学大学院教授)
16時00分 シンポジウム
17時00分 閉会                                         

定  員:300名(事前の申し込みをお願いします。申し込みされていない場合も当日参加できますが、申し込みされている方を優先してご案内します。)

参加費 :無料です。

お申し込み方法
FAXでのお申し込み:下に掲載しておりますリーフレット裏面のPDFファイルを印刷していただき、それにお名前、ご住所、電話番号をご記入の上、温故創生館(FAX:0968−48−3697)にFAXしてください。
郵送でのお申し込み:官製ハガキにお名前、ご住所、電話番号をご記入の上、下記の宛先までお送り下さい。
      申し込みハガキ宛先 〒861−0425
                     熊本県山鹿市菊鹿町米原443−1
                      歴史公園鞠智城・温故創生館

なお、申し込み締切は、7月15日(水曜日)


詳しくは、熊本県のHP
http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/117/kikutijyoutokyo.html をご覧ください。

テーマ:考古学 - ジャンル:学問・文化・芸術

『史学雑誌』118-5・2008年度の回顧と展望

今年もこの季節がやってきた。

史学雑誌の回顧と展望号が今日届いていた。2008年に発表された論文について可能な限り紹介するというもの。いつも思うのだが、日本史の紙幅が多くて中国史のは少なく、中国史の場合、論文名を載せて内容の簡単な紹介をするだけで終わってしまうことが多い。日本史は時代ごとに「総論」として1頁余り全体を述べる部分があるが、その部分をぜひとも中国史や他国史に分けて欲しいと思うのは、私一人ではあるまい^^;

今年も例年の通り、中国史(殷・周・春秋)(戦国・秦漢)(魏晋南北朝)(隋・唐)のところを熟読する。

注目すべき論考がいくつかあったが、その中でも、『狩野直禎先生傘寿記念 三国志論集』汲古書院、2008年、なる論文集が発行されていたのを初めて知る。

発売元の汲古書院のHPを見ても収録論文が掲載されていない(汗)。

検索したら下記ブログにて、掲載論文が載っていた。リンクを貼っておくので、興味のある方はご覧ください。

南飛烏鵲楼
http://taketaturu.blog68.fc2.com/blog-entry-91.html

テーマ:中国史 - ジャンル:学問・文化・芸術

次のページ

FC2Ad

,FC2ブログ 専門学校